夕暮れのみかん箱の上で

作品の感想や考察を気ままにあげるところ

スローループのここが良いという話

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こんにちは。

 

特にこれと言ったきっかけがあったわけじゃないんですけれど

仕事中にふと、「スローループのどこが好きか書きたいなあ...」と思ったので。

アニメも冬に放送となりますし、書くなら今が丁度いいタイミングなのかな、とも思いました。

それでは行きます

 

 

1つ目は

セリフが無くキャラの表情だけなシーンがあるところ

スローループには所々でそういった描写が多くて、全てをキャラクターの口から語られないところに魅力を感じます。

作品に於いて表情はとても重要なもので、台詞が無いとなると読者からしたら彼女達がそこで何を思ってるか想像したくなるのです。

それが今はとても楽しいんです。

特に好きなのは6話「家族の形」のこのシーン

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僕は元々うちのまいこ先生が連載していた前作「ななつ神オンリー!」からうちのまいこ先生のファンで布袋ちゃん可愛い好き好き!で毎号楽しんでいたところにきららミラクが休刊し、多大なダメージを受けました。

それからしばらくきららミラクの亡霊と化していたところに新作としてスローループがゲスト掲載された時は本当に嬉しかったのを今でも覚えています。

そして無事連載となって飛ぶほど嬉しく、ただただうちのまいこ先生の新作が読めるという満足感に満ち溢れていました。

過去の記事を読んでいると想像しにくいかもしれませんが作品の中身については本当に二の次でした。

それが変わったのが6話のこのシーンになります。

ここでようやくスローループはもしかしたらすごく中身がしっかりしている作品なのではないか?もう少し内容の事を考えてみようかな?と思う大きなきっかけになりました。

元々僕が全てを語らないスタンスの作品が好きな事もあり「うちのまいこ先生の描く作品が好き」から「スローループが好き」に明確に変わり始めたのはここだと思ってます。

ちなみにななつ神オンリー!はCOMIC FUZにて単行本未掲載含めた全話読めるので是非!

https://comic-fuz.com/series/1847

 

2つ目は

キャラクターの底がしっかりしている所。

1つ目で6話でちゃんと中身も読もうと思ったと言いましたが2つ目はそのすぐ後に好きになりました。

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6話の後にこれなんで結構衝撃的でした。

これまで思っていた小春への印象がここで大きく変わったんです。

スローループはキャラクターの過去シーンの出し方も絶妙で、それが描写された事で全部が分かるわけではなく残りは読者に想像の余地を残してくれるんです。

そこが本当に大好きです。

 

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12話「話したいこと」でも小春達がそれぞれの意見を言い合っていたりするのも何かと印象深いです。

 

3つ目

シーにゃん

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引用元↓

https://twitter.com/uma401/status/988697809229570049?s=21

毎月何処かしらにいる作中のマスコットキャラクター。

これのおかげでスローループを1度目はストーリーを読んで、今度はシーにゃんがどこにいるか探そう!と2度楽しめるのがいいな〜って思います。

 

4つ目

うちのまいこ先生の遊び心

スローループの作中には色んな小物等が登場します。

何度も読み返す際にはそういった所に注目してみると面白いかもしれません。

下は7話のアジフライを食べているシーンなのですが

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七味に小さなキャラクターが描かれていたりとおお〜!となります。

次の話である8話「・・・でも、それでも」からは

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引用元↓

https://twitter.com/uma401/status/1422150116715110404?s=21

4歳の恋ちゃんが登場しますがその手に持っているのが「うさぎのおうじさま 〜モンタナへゆく〜」というタイトルの絵本なのですが作者名をよく見ると「うちの さく」と描かれていたりとこういった遊び心溢れるのは読んでいてとても楽しいです。

ちなみに内容はうさぎのおうじさまがモンタナにいるギャンブラーなくまさんと釣りをする絵本だそうです。

https://twitter.com/uma401/status/1422150356323082241?s=21

 

5つ目

身体が良い。

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スローループのキャラクターは変に細すぎずあまり違和感のない身体付きをしてるのが良いなって思います。

特に太ももへのこだわりは結構あるんじゃないかなあと。

二葉ちゃんの太ももが個人的に結構お気に入りです。

2巻裏表紙のほっぺもふにふにして柔らかそうで触ってみたくなります。

 

6つ目

扉絵

漫画作品に於いて本編の導入部分にもなり作者にとって気合いの入った一枚絵として描かれる事が多い扉絵。

 

一言推しコメントと一緒に好きな扉絵4選を貼っていきます。

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9話「はずかしくないんですか?」

二葉ちゃんの事がまだあまり語られていない段階でのこの扉絵。

二葉ちゃんの視線がすごく寂しそうで何があったのか気になる!!となってました。

サブタイとのマッチ感も良いです。

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11話「また一緒に」

窓から3人の人魚を見つめる二葉ちゃん。

この人魚は小春達3人とかつて遊んでいた男子3人組を指しているのかな、と思います。

うちの先生の描く扉絵の中でもトップクラスに好きです。

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16話「今日はこのロッドで」

信也さんと中学生になったら一緒に船釣りに行く約束をしていたひより。

2巻10話で1度船釣りには行ったけど今回は信也さんのロッドで釣りをする、つまりこれはかつて行けなかった2人での釣りを間接的に叶えたような形でもありそれらを考慮しながら見るとこの扉絵の窓の意味も自ずと見えてきて何ともいい扉絵だなあと感じます。

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21話「ここがいい」

これは絶対に外せません。

この扉絵の段階からはひよりの隣にいる事に対してのセリフでもあり本編を読んでから見直すとそれは元気になった小春が作中で行く予定を立てていた植物園にみんなで行ったという結果を現したもの、にもなります。

 

掲載の時点では想像に過ぎませんでしたが振り返り連載の時にうちのまいこ先生から直接の言及もありました。

https://twitter.com/uma401/status/1436267551202287618?s=21

 

ひまわりのような笑顔を浮かべてひよりと腕を組む小春は何度見ても幸せな気持ちになりますね。

 

以上になります。

これからスローループを読む人に対してどの辺が面白いのか等を知って欲しいのもあって今回の記事を書きました。

もちろん既に読んでいる人もわかるー!そこいいよな!ってなってくれたら嬉しいです。

ではでは!