夕暮れのみかん箱の上で

作品の感想や考察を気ままにあげるところ

飛べない鴉と切れない糸 感想

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こんにちは。

今回はこの作品のレビューを書いて行こあと思います。

以下 あらすじです。

 

 

鴉野伊吹は、世間では不良と恐れられていた。ある日、伊吹は幼なじみの危機を救うことになるが、代わりに命を落としてしまう。魂になってしまった彼に死神が生きる方法を告げるのだが、それは「きみを助けたい、と心から思ってくれる人に三日以内に見つけて貰うこと」だという。一匹狼の自分を救う者などいるのだろうか……と諦めかけたとき、一人の少女と目が合う。見知らぬ少女・ユリと伊吹のおかしな共同生活が始まる。

 

幽霊ものとも違う、かと言って異世界要素がそこまであるわけでもない不思議なお話です。

心から助けたいと思える人、なんて本当に出会えることってないと思うんです。

この世界では死神がいるから一応他にも色々と同じようになった人はいますがきっと助かった人は1000人に1人とかだと思います。

そんな中この2人は出会い、生活を共にし、お互いがお互いのために変わろうと奮闘して行くのが読んでいて気持ちが良かったです。

幼馴染との関係は安心こそできますが変化は無かったのでユリとの出会いがなければ伊吹が変わることは無かったんじゃないかなと。

ユリのために彼女を突き放すシーンは読んでいてすごく心が痛かったです。

彼にも不良の中の不良、悪

というレッテルがある今、彼女の隣にいるためにはどうすればいいか、の結果なのですがそれがまた難しいところがあって...

人間味溢れまくってますね。

個人的には表紙に惹かれて買ったのですが、この子はすっごいいい家庭で育った箱入り娘なんだろうなあ!みたいに思ってていざ登場したら言葉の語尾が「〜っす」なのがすごくギャップあって良かったですね。

たまにはこういう変わったヒロインも悪くないです。

 

1冊で完結するお話なので話のまとまりもよく、そんなに長くない時間で1つの物語を楽しめるので続きとか待てない!でも1冊何かストーリーあるものを読みたい という人にはオススメの1冊です。

是非手に取って見て下さい!

 

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