夕暮れのみかん箱の上で

作品の感想や考察を気ままにあげるところ

やがてはるか空をつなぐ 感想

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こんにちは。

最近の悩みである読書メーター

文字制限がありいつも文字制限にうまーく収めなければならないのがいつも苦しかったので

ブログを開設してみました。

そんなわけで今回読んだのは

「やがてはるか空をつなぐ」というファミ通文庫から刊行されたライトノベルです。


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あらすじはこんな感じです。

(引用元 ファミ通文庫特設サイトより)

それでは感想を書いて行きたいと思います

ライトノベルは最近は単巻ものを好んで買っているのですが、ここまで1巻で話を広げ、うまく片付けてスッキリするような終わりを迎えた作品を読んだのは初めてかもしれません。

それに特に好きだったのが

主人公である青桐七海がバルーンを打ち上げる際、昔好きだった女の子に届けたくて手紙をペイロードの中に入れるのですが、なんと白紙の手紙。

そしてそれを見ていた赤森遥がバルーンを飛ばす前に青桐七海に紙飛行機を飛ばすのですが、そこに書かれていたのは「あかもりはるか」というフルネームだけ


伝えたいことは、どちらも僕(私)に気づいて、僕(私)ここにいるよ

というメッセージに他ありません。

しかし直接は伝えられずこうした回りくどいやり方になってしまう

その2人の行動にどうしようもなく胸がキュンとしました。

そしてどこか文学的なものを感じました。

最初はロケットの知識とか皆無だったので読む前は不安でしたがこのやり取りを見てからはこの作品の世界の虜になりました。

それぞれのキャラにモノローグや過去があるので

1冊の本を読んでいたのに読み終わった頃には4〜5巻を読んだという感じがありました。

個々の悩みが全て七海のモデルロケットの打ち上げで解決していくのはとても綺麗でした。


恋愛描写は遥の七海へのアプローチに終始ニヤニヤが止まりませんでしたし

色々な紹介文でも見出しにある

「私と退学になってくれますか?」

というセリフはもう、この子はなんてずるいんだ...と思うしかありませんでした。

あの状況であんな事言われたら頷くしかないじゃないですか

本当にずるい子です。

ラストの七海の告白も読みながら悶えていました。


本当に1巻でここまで満足できるとは思っていませんでした。

この本に出会えて良かったです。

ボーイミーツガールが好きな方は是非一度読んでみてくださいね。