最新話までの整理その2
原作ネタバレ満載ですのでアニメ勢の方はどうか6巻発売まで読むのを待っていただけると良いかと思います。
これははてなブログだとサムネが出てしまうのでカモフラージュです。
あながちカモフラージュとは言いにくいとこなんですが。
本題行きます。
小春は今もまだピエロなのか?
最新話が来る前にまとめておきたいのはまさにここです。
https://aoimikan.hatenadiary.jp/entry/2021/08/25/225714
前に37話の感想を書いた時にこの時の小春はまさに道化と称していたのが作中でもキチンと出てきて嬉しかったです。
ピエロとは
ざっくり言うと2です。
後は人に対して言う時は
本心がないだとかいつも台本通りの振る舞いをするだとかです。
空気をめっちゃ読む人にも言われる事があるようです。
......
............
まんま小春じゃん。
ただ、中学時代はそこに自己犠牲が含まれていたので今は大分マシになってます。土屋さんのおかげですね。
空気を読むのはいつもやってるし
台本通りというのはまさにそうです。
普段の作り笑顔はもちろん現状彼女の泣きのシーンは殆どが台本通りの動きです。
ここは涙を流す場面だから泣く、怒るとこだから怒る、楽しいとこだから笑う、みたいな。
それらは今もなお変わっていないので恋ちゃんの言うように作品的にもジョーカー的ポジションではあるもののやっぱり道化なのは変わらないんです。
唯一ちゃんと泣いてると思うのは病気で弱って恐らく精神が幼児退行してるここと雨に濡れた時くらいかな、と。
1枚目は幼児退行なんで母親がまだいた頃の状態に見えますし雨に濡れた時は「姉」としての責任に対してなのでその後ろにいるのは誰かと言えば、亡き弟夏樹になるんですよね。
結局のところなんですけど小春って基本台本通りの喜怒哀楽は出来るけど無意識の喜怒哀楽の怒と哀を特に押し込めているんだなって思います。
それは本人の口や描写からも出ていますね。
なんでこうなってるかを想像すると、何かにつけて特に脈略もない時でもお母さんとの思い出を語るくらいにお母さんの存在に強く依存している小春がお母さんと更に弟までを失ってしまったら小さな身体では到底耐えられるものではないと思います。
そこで辛い感情を押し込める事で自分で自分を守っている。
そう感じます。
ピエロは瞳の下に涙がありますが今と昔で変わったのは表面上の涙が消えただけです。
それは土屋さんのおかげでもあるのですが逆に言えばそれによって表面上に小春の悲しみが出て来ることは殆ど無くなってしまった事を意味します。
それらを踏まえて21話でひよりの発言後の小春を見ると
哀の引き出しを押し込めているから泣けないし泣かない。弱音も言えない状態に見えます。
でもここで唯一引き出せたものが
お母さんに太鼓判を貰った世界一可愛い笑顔。
いつ見ても素敵。
7話や19話でもひよりの行動で笑うことはあったもののここまでの笑顔を引き出せるのはひよりだけなんだろうなって思います。
そしてここでしっかり小春に対して「お姉ちゃん」と呼ぶ事でかつて6話で一誠さんにしたように小春にとっても戸籍上だけじゃなくひよりは「妹」になったんだなって思います。
この話何回言うんだって感じですけど小春を語る上で決して外せないんですよね。なので何度も言います。
この時の言葉はずっと小春の中に残ってるので本当に小春にとって必要な言葉だったんだって改めて感じます。(37話)
余談になると思いますが
嫉妬だけは昔から変わらずあります。可愛い。
余談とは言うものの小さい頃から変わらない唯一の感情でもあるので実はめっちゃ重要だとな気はしてます。
ちなみにサムネにしているところは弟と母親が亡くなって笑顔ができなくなったけど時が経つ毎に段々と「作り笑顔」が出来るようになって行った流れです。しんどい。
まぁ、なにが言いたいかといいますと
ひよりには小春を泣かして欲しいんです。
多分これはひよりにしか出来ない事。
ここで一つ言うと小春は冒頭から父の死を受け入れてる状態のひよりと違って一度も母親と弟の話をするときに死に関する発言してないんですよね。
だから小春が子供のように泣くのは2人の死をしっかりと受け入れたその時なんじゃないかな、と。
そこに踏み込めるのは土屋さんでも恋ちゃんでもひなたさんでも一誠さんでも無く、ひよりだけなんです。
今回ずっと道化である小春を見ていた土屋さんからラインを託されたひよりだけが、底にいる小春を釣り上げる事が出来る。
小春が自ら閉じた蓋を開けなきゃいけないのでここで一度小春はひよりに対して完全に心を閉ざしてしまうかもしれません。
でも、それでもひよりには頑張って欲しい。
ひよりの真っ直ぐな言葉はいつだって周りをいい方向に救って来たので。
でも地雷を踏み抜いて来たらどれだけ近しい人でも嫌なものは嫌ですし小春がそこで本気で怒りの感情を出すのも少し期待しています。
長々とありがとうございました。
42話、楽しみですね。