夕暮れのみかん箱の上で

作品の感想や考察を気ままにあげるところ

海凪小春考察備忘録。

スローループの登場人物、海凪小春について色々思考を巡らせたところで辿り着いた想像等

あくまで想像です。

 

あくまで想像です。

超大事な事なので二回言います。

 

大分暗めの考察かつ、3巻に入る内容もあるのでネタバレと暗い話が苦手な人はここで閉じてください。

3巻が出る前に色々書き残しておきたい気持ちがあったので。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フォワード掲載の19話、20話にて小春関連の掘り下げが少しありました。

小春関連で気になったのはやはりひよりがお母さんの話をしていて暗い空気になった時に小春が真顔のままページが終わり次のページには笑顔になりレインポンチョを自慢するシーン。

 

そして20話でレインポンチョをそのまま掛け軸にかけたまま忘れ雨に濡れ、次の日風邪を引いてしまう。

その後にひよりの服の裾を掴んで言った言葉。

 

19話については一応軽く感想を綴ったりしています。

https://twitter.com/aoi_mikan_ws/status/1232740497745047552?s=21

20話の感想はまだちゃんと書けてなかったのでこの機会に。

19〜20話は合わせて語る話な感じがするので混ざってはいますが。

 

小春はひよりの言葉を借りるならめんどくさい、そして心情描写が限りなく少ないです。

多分狙って削っているんだと思います。

ひよりについては度々小春に対しての感情が読者に見えますが小春についてはさっぱりです。

文字通り何を考えているのかわかりません。

だから想像します。

 

話がめっちゃ逸れますが

これを考えててふと疑問に思ったシーンがあります。

1話にて小春が初めて本物の海を見て飛び込もうとしたシーン

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ここ普通に見るとギャグシーンなんですけど、2話以降の小春を見てるとこれをふざけてやっているように見えないんですよね。

何も考えずにこんな事しないんじゃなかろうか。

ここで他の方の19話〜20話の感想を見てた時に

母親と弟を亡くしてずっとそのままだと思ってたら

急に新しく義理のお母さんと妹ができるってなったらそりゃ戸惑うよねというような感想を目にしました。

そこまで考えることはありませんでしたが確かに考えて見るとそうなるのもおかしくないと思います。

現に1話のひよりはそれで一人で海に来ていますからね。

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小春は読んでいると悩みをたくさん抱える子だと思えてきます。

打ち明ける相手も今まで一誠さん以外に話せる人がおらず、でも打ち明けたら一誠さんは悩んでしまう。

それでずっと誰かに打ち明ける事は無かったと思うんですよね。

もちろん今回の再婚の話を聞いた時もやはり色々思うところはあるもののその考えを押し込め作った笑顔で「おめでとう!」のような言葉をかけたのかなと。

で、抱えに抱えた悩み...ストレスが爆発すると人って何するかほんとわからないんです。

 

 

 

結論から言うと

小春この時自殺しようとしてたんじゃない?

 

 

 

水着をわざわざ着てきたのは海で泳ごうとして溺れたと見せかけるため。

前提として小春は家ではゲームをたくさんやっており作中でも物騒なゲームネタをたくさん言います。

それならば元々身体が弱く外遊びをあまりしてこなかった小春がこの行動をしたらどうなるかなんて自分が1番わかっているんじゃないでしょうか。

 

そうする事で小春はこれからの悩みも消え、一誠さんも新しい家族と幸せに過ごせる。

小春がこの時危ない状態ならば本気でそう思ってもおかしくはないんじゃないかと。

 

小春はこれまで家では一誠さんに嫌われないようにいつもいい子を演じてきた、ようなコマが20話にあります。

新しい家族ができると自然と「いい子」の対象は一誠さんから義理のお母さんと妹にも気を遣わなくてはならない。

これで生じる小春のストレスはざっと3倍です。

その重圧にもうすぐ高校生になる普通の女の子に耐えられるでしょうか。

解放されたいと思うのはおかしくないでしょうか?

と思うわけです。

正直自分の思い過ごしであって欲しいと願うばかりなんですけどこの辺の答え合わせもいつか原作で回収されたらいいな、と思いますが流石にこれに似通ったものだと重すぎるから見なくてもいいかなと言う気持ちが激突しております。

否定材料があればどんどん言って欲しいです。

 

ですが5話で亡くなった弟に想いを馳せるシーン等を見ると一概にそれしかないとは言い切れないところあるんですよね。

 

話を戻しますが、その時に偶然その場にひよりが居合わせ、釣竿で助けた事で小春の自殺は阻止され、小春は初めて見るもの(現実の釣り人、釣り竿)に興味を惹かれいつの間にかその時の思いは消え、平和に物語が始まったのかなと。

 

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何はともあれ小春が無事で何より

という話でした。

 

 

19話と20話について今日考えていて自分なりに当時の感想とは異なる考えにたどり着いたのですが

単純に言って

あの真顔のシーンの小春はひよりへ嫉妬していたんじゃないか。

という考察です。

 

前提として小春は結構嫉妬深いです。

着たかった制服をひよりだけが着ている時やひよりと恋が2人だけがわかる話題で盛り上がってる時など表情にダイレクトに出してます。

 

そして小春は小さい頃に母親と弟を亡くしています。

思い出も少ないはずです。

そんな小春がひよりと二人きりでそう言う話を聴いたらどう思うでしょうか?

自分が同じ立場なら

ひよりちゃんはずるいよって思っちゃうかなって。

羨ましいな、とも思ったかもしれません。

普段の嫉妬はどうあれ小春が今それを表に出すわけには行きません。

今までのとは桁違いに黒い感情だから。

それを表に出してしまったらひよりに嫌われてしまうかもしれないから。

だからその感情を即座に振り払い明るい話題を出した。

しかしそのせいでそのままレインポンチョを忘れて雨にずぶ濡れになり、結果的にひよりに迷惑をかけてしまいました。

その罪悪感も乗算して翌日風邪を引いてしまったのではないかなと

多分アレ雨に濡れただけが原因ではないんじゃないかって思うんですよね。

病は気からですから。

距離が近いからこそ抱いてしまう事はあるんじゃないかなって思うんです。

家族になったと言ってもまだ4〜5ヶ月です。

何でも許せる仲ではないのです。

 

 

次回はひよりが少し小春に踏み込むのかどうか、とても気になります。

4人の家族の形がどうなって行くのかこれからも見守って行きたいですね。