夕暮れのみかん箱の上で

作品の感想や考察を気ままにあげるところ

スローループ 2巻の感想

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気付けば発売から一ヶ月が経っていて驚きました。

 

遅くなってしまいましたが10月11日に発売した2巻の感想を書いて行こうと思います。

ちなみにまだ今月号は読んでないのできっとまだ新鮮な感想が書けるはずです多分。

 

2巻では人間ドラマ的な部分だと新キャラとして二葉ちゃんと一花さんの福元姉妹と藍子ちゃんとその周りの話がメインに

釣り方面だと新しくエサ釣りや船釣りに行ったりしてます。

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読んだ上での感想になるので

ここまで見てまだ読んでない方はネタバレ注意でお願いします。

 

 

 

 

 

 

まず触れるべきは口絵ですよね。

1巻だと1人寂しく佇むひよりちゃんだったのが2巻だと笑顔の小春ちゃんとまんざらでもない表情のひよりちゃんという対比になっているのがとても素敵です。

見た時すごく読んでるこちらも笑顔になってしまいました。

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本当は1話1話長々と感想を書いて行きたいところですがそれだとどえらい長さになるので少し抑えます。

読みにくかったらすいません。

 

第7話 なんでもないよ

こういう大丈夫は大丈夫じゃないじゃん辛いでしょ小春ちゃん...と1ページ目からなってました。

 

冒頭とラストの対比が狂おしい程好きです。

 


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昔は家は1人でいる事が多く1人で食べていた小春ちゃんがひよりちゃんと一緒に作り食べる。

そんな何気ない事でも彼女にとってはとても特別な事だと思います。

 

最後のページの小春ちゃんの表情は何度見ても胸が暖かくなります。

そして釣りのための靴を買い釣りを楽しみという小春ちゃんに対して嬉しそうにしてるひよりちゃんにもにっこりしてしまいますね。

敢えて表情を見せなかったのはいいなって思います。

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あと調味料の唐辛子が可愛かったです。

 

第8話 …でも、それでも

恋ちゃんが言葉では言いつつも実際のところお父さんの事がどう思ってるのかがわかったのはとても良かったです。

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後は34ページが修正されたverが読めたらいいなあと思ってます。

そして本編でやっと隼人くんが喋った感動!

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小ネタだと絵本のタイトルが

うちの さく になってたりしてうちのまいこ先生の遊び心が感じられて好きです。

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第9話 はずかしくないんですか?

扉絵の二葉ちゃんの視線や表情は後に読み返すとすごく切なくなるんですよね...。

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冒頭からバイト服のひよりちゃんが可愛すぎてヤバいです。たまらんです。

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恋ちゃんのきょうだいの自己紹介と共に海に落とされる(比喩)小春ちゃん

バイト服着れなくてむくれる小春ちゃん可愛い可愛い

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サバサバしてるようで妹の事はしっかり見ている一花さんの一コマが見れたのはよかったかなあと

この時は連載で読んだ時はまだ藍子ちゃんを二葉ちゃんを釣りから引き離した悪い子だと僕は思ってました。

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75ページの釣りごっこのシーンすごく好きなんですよね。

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釣られないよって口では言っているけど釣りの練習を教えるために釣られちゃうひよりちゃんの釣りバカさがよく出てるなって思ってます。

 

第10話 好きだよ!

冒頭から読んでて泣きかけました。

描かれてはいないけどきっとここからひよりちゃんは船釣りには行ってないんじゃないかなと思います。

そう思っただけにここのひよりちゃんの表情を見て切なさと嬉しさが同時に込み上げてきました。

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第11話 また一緒に

この話の冒頭が今の二葉ちゃんを形作ったきっかけの大きなところが描かれています。

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家の中から3人の人魚を見つめる二葉ちゃんの扉絵はとてもメッセージ性がありよね。

彼女がどんな気持ちで彼女達を見ていたのか

 

二葉ちゃんくらいの年齢は自我が出来上がってくる時期でありこの先の大きな分岐点になります。

この姉妹の場合

女子に色々言われてもそのまま突き進んで行ったのが一花さんであり

それに耐えられなかったのが二葉ちゃんなのかなと思います。

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が、二葉ちゃんはまだ小学5年生なのでここからどう変わって行くかは分かりません。

そういうところが幼い年齢の子の楽しみなところですよね。大きくなった二葉ちゃんと藍子ちゃんも見てみたいです。

この段階でとても可愛い2人が高校生になったら学校のアイドル的存在になるのは容易に予想できますよね!

 

そして一花さんと二葉ちゃんが帰る時

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ひよりちゃんが見送りに来た際にひなたさんが驚いた後の次のコマで笑顔になっているのが良いですよね。

その前の話でもひよりちゃんの変化の話に驚くひなたさんは見れましたが目の前でそれを見れたのは本当に嬉しかったんだと思います。

 

第12話 話したいこと

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三つ編みを心から愛している自分としては1番好きなキャラである小春ちゃんの三つ編み姿が観れただけでこの回は何百回読み直しても最高の回だと思います。

ひよりちゃんや恋ちゃんも普段しない髪型なので髪型フェチの方にはたまらない回な事でしょう

 

ここで彼女達の得意科目がわかるのも良いですよね。

 

勉強会が休憩になった時、二葉ちゃんが相談を始めます。

釣りを趣味という事を友達の藍子ちゃんに言うべきかどうか

 

ここで小春ちゃんや恋ちゃんが自分の価値観で答えて行く中、恋ちゃんは自分の意見を言った上で相談に乗ってあげています。

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ここが家で過ごすことが多くあまり周りと関わらなかった小春ちゃんと恋ちゃんの違いも現れていますよね。

この2巻内でも小春ちゃんのそう言ったところは多く描かれていて

恋ちゃんへの誕生日プレゼント然りバイト服着れなくてズバッと言ってしまったり。

ただ、それも今や彼女の個性の1つなのでこの先これが変わるかどうかわかりませんがこういう小春ちゃんもまた魅力的だと思います。

 

そして良い提案を貰った二葉ちゃんは早速藍子ちゃんを誘います。

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ここのコマの2人の会話で使用しているケータイがきちんと年頃にあったキッズケータイなのもポイント高いですよね。

うちのまいこ先生は本当にしっかりと調べて書いているのがわかってどこまでも読者が楽しめる作りになってる気がします。

ちょっと変な話になりますけど色んな作品を読んでいると小さい子は変に足が細かったりする中二葉ちゃんや藍子ちゃんは肉付きがしっかりしているのもいいなって思います。

変に違和感を覚えない程よい年頃の肉付きは良いです。

 

そしてこのコマだけでも藍子ちゃんが裕福な幸せな家庭で育ってるんだなってのも伝わりますよね。

 

小ネタを言うと冒頭で二葉ちゃんが持ってるノートをよく見ると発見があるかもですよ!

 

第13話 ちゃんと選んでるよ

 

春ちゃんのネーミングセンスはいつもとても良いと思います。

釣ってる時の藍子ちゃんが最初の小春ちゃんと被って見えるのは微笑ましいですよね。

そして二葉ちゃんの男気にときめく乙女な藍子ちゃんとても可愛い!

春ちゃんのリアクションもいつ見ても笑顔になります。

 

そして二葉ちゃんの告白シーン

勘違いで赤くなる藍子ちゃんがとても可愛い

 

そしてこの先の言葉が結構大事で

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藍子ちゃんは二葉ちゃんが目立っていることを知っていたんです。

という事は二葉ちゃんが男子との事で女子と揉めていたのも知っていたハズです。

それで友達になるのは藍子ちゃん側にもリスクが当然生じます。

その上で二葉ちゃんと友達になった藍子ちゃんはすごく優しい女の子なのではないか?

ここで自分の藍子ちゃんへの印象がガラリと変わりました。

そして赤くなったりときめいたりしてるところを見るに彼女は

カッコいい二葉ちゃんが好きなんじゃないかと思います。

そしてまたいつか、あの頃のカッコいい二葉ちゃんを見れる事を期待しているのではないでしょうか。

彼女にとっては前の二葉も今の二葉も大好きだと思うので口にはしませんが。

 

藍子ちゃんが二葉ちゃんにしていた事も、彼女に女の子らしい事を教えて彼女なりに二葉ちゃんを救おうとしてたのかなって思いました。決して彼女を釣りから遠ざけたかったわけではないのです。

ここで2人で本音で話し合った事で2人のすれ違いは無くなりました。

もしこの話が無くてもいずれ2人のすれ違いがぶつかる事はあったと思います。早くて中学生くらいには。

小学生の時だからこそここまで平和的解決になったと思えるので良かったなと思います。

 

 

 

今回も所々に先生の遊び心も見え、でもやるところはきちんとやる。

そして相変わらず毎回どこかにいるシーにゃんと何度読んでも新しい発見のある読み応えのある1冊だったと思います。

3巻もとても楽しみです。

そして何より前作 ななつ神オンリー!から読んでいた身としても2巻以降が出るのは感慨深いものがあります。

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そしてまだあるかわかりませんがこれを読んで購入しよう!と思った方は是非可愛い描き下ろしイラストのある特典付きをオススメします!

https://twitter.com/uma401/status/1182502484071239682?s=21

上のツイートには1話試し読みもあるのでそちらも是非に

大体コミックZINならまだ残ってると思いますし都内なら期待できるかも?

 

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Amazonへのリンクも貼っておきます!

 

前回の1巻と違った感想の書き方になりましたが読みやすかったでしょうか?

格段に文字数も1巻と比べて3倍くらい増えて読みやすいとは言い難いものになった感じも否めませんが本当はこれでも全然書き足りないくらいびっしり感想が書きたいレベルの作品です。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

ではでは!